君の声。






雪の手を握り締めて、隣を歩く。




いつもなら合わせない歩幅も、今は雪の歩調に合わせる。




いつからか、俺と雪は離れて歩いて、




1、2歩と、雪が俺の後ろを歩くんだ。




それが今、隣を歩いている。




イヤホンを外した俺を見て、ひどく不安そうな顔をした雪




大丈夫。




今日だけは、君だけを感じるから。




もう一度、握った手に少し力を入れる。




君と、こうやって手を繋ぐだけで、




こんなにも想いが胸を溢れさせる。




幾度となく、言葉にして伝えたかった想いを、幾度となくかみ殺して、




それでも、
俺に君が好きだと言える権利はなくて




胸に積もった想いは、




いつからか胸には収まりきれなくなって




心を殺していった胸から、こぼれ落ちそうになる。




落ちて、いつかこの胸に積もる想いが、からっぽになってしまえばいいー‥。




あぁ、雪




俺はこんなにも、




君に恋をしている。