********* 四年前 『陸、お父さんの物、整理するから服を持ってきてちょうだい。』 そう言った母さんの目は赤かった。 まだ泣いてた? なんで悲しむんだ? あんなに殴られて、泣かされたんだ。 未だに、その腕の痣は消えていないじゃないか。 『わかった』 無表情で答えた俺。 親父が死んだ時、 泣けなかったし泣こうともしなかった。 別に悲しくはなかった。 恨んでいた。 正直、死んでくれとも思っていた。 そんな時だった。