いぢわる王子様

私は咄嗟に掃除用のホースが蛇口につながれたままになっていることを確認した。


何かあれば、蛇口を一杯にひねって水をかけてやる。


そう心に決めて、清子さんを見る。


しかし……。


「入って」


清子さんは、個室を指差して言った。


「え……?」


私は、身構える。


今度は何をするつもりなの?


そう思いながらも、個室に閉じ込められて上から水をかけられる自分を想像する。