いぢわる王子様

けど、聞かなきゃいけない。


これは、私の問題でもあるんだ。


逃げてちゃ、いけない。


私は、すぐるの手をそっと解き、体を反転させた。


ベッドの上で、互いに見詰め合う2人。


「すぐる……」


すぐるの体が、微かに震えている。


前に見たのと同じ、不安そうな顔。


いつものS王子の顔は、どこにもない。


「教えて? 私に」


小さく呟き、すぐるの頭をなでた。


すぐるが、子供のように私の胸に顔をうずめる。