いぢわる王子様

「どうした山本ぉ。なんか嫌な夢でも見たのか?」


先生が、わざとらしく私に聞いてくる。


「いえ……」


フルフルと首を振り、教科書に顔をうずめる。


そんな私に律が小声で、「大丈夫?」と心配してくれる。


「ん……夢の中にまであいつが出てきて……」


「あいつって、昼間の?」


「そう、森山すぐる」