いぢわる王子様

律が、いっそう冷たい目で私を見る。


どうしようっ!


「違うの、私今日そのことをちゃんと言おうと思って!」


「ちゃんと言おうとして、なんでこうなるのよ」


「それはっ……」


それは……。


「自分が素直になれないからって、人に八つ当たりしないでよ!」


八つ当たり……。


そうかも、しれない。


律に何て言えばいいか、誠先輩に何て言えばいいか。
考えても考えてもわからなくて。


私の頭の中はグチャグチャなのに、律はいつでも明るくて……。