いぢわる王子様

律の言葉にハッとする。


そういえば、今日の律は少しだけ目が腫れているように見える。


もしかして……昨日泣いてた?


私にあんなメールを送りながらも、影では泣いていたのかもしれない。


「ごめっ……私、こんな事いうつもりじゃっ」


「もういいよ。どうせ、誠先輩のことも本気じゃなかったんでしょ?」


え!?


なんで?


なんで知ってるの?


困惑する私に、律が目を細める。


「やっぱり、図星だ」


「律……っ」


「碧、本心突かれて困ったときは目が細くなって、黒目がウロウロするの。知ってた?」