いぢわる王子様

「無理、しないでよ」


「……え?」


「本当は、聞きたくないんでしょ?」


私は、思わずそう言っていた。


律が、少し驚いたように目をパチクリしている。


「自分の好きな人が、自分の親友とデートしてるんだよ? そんな話し、聞きたいワケないじゃん!」


律は、何も悪くない。


わかっているのに私はそう怒鳴り、机を両手でバンッと叩いた。


「碧? どうしたの?」


「いい人ぶらないでって言ってるのよ!」


違う。こんなことが言いたいんじゃない。


でも、とまらない。