最低な秋祭りが終わってから、私はしばらく学校に行けずにいた。


夜、冷たい風の中泣きながら走り回った私は、見事に風邪をひいてしまったのだ。


すぐるの事を思い出すと学校なんか行く気にもなれなかったから、一日中ベッドの中で過ごしていた。


熱が出て、ボーッとしている内はまだすぐるへの気持ちを忘れられる。


けれど、少し体調がよくなると、私の頭の中はあっという間にすぐる一色になってしまった。


誰もいない家の中、一人で枕に顔をうずめしゃくりあげる。


こういうときは、律からの励ましもメールも役にたたない。