いぢわる王子様

☆☆☆

すぐると過ごす2時間は、あっという間だった。


辺りはずいぶん薄暗くなり、もうすぐ花火が上がる。


「碧、S王子の所に行ったきり戻ってこないんだからっ!!」


プリプリと頬を膨らませる律に、「ごめんごめん」と、苦笑いする。


スカートのポケットには、あのスーパーボール。


すぐるの言葉を思い出すと、自然と笑みがあふれ出す。


「なんか幸せそうだしぃ」


笑顔のままの私に、今度は唇を尖らせる。


「律は、幸せじゃないの?」