いぢわる王子様

少し、遠くを見つめるようにしてイチゴ飴を見るすぐる。


私じゃない、誰かを見ているような態度に、さっきの清子さんの言葉を思い出す。


『イイナズケ』……。


なんだかんだと強がってみても、気にならないワケがない。


「ねぇ、それってさ――」


「お、いっぱい取れたなぁ」


私の言葉に気づかず、すぐるが子供の取った色とりどりのスーパーボールを透明な袋に入れていく。


「碧」


「え?」


「これやる」