いぢわる王子様

私は、その嫌味な笑顔を真正面から受け止めながら、ギュッとこぶしを作った。


胸やけがするような、嫌な感じ。


自分の中の、ドロドロとした黒い感情が、清子さんによって表へ出てしまいそうになる。


「それが、どうかした?」


負けたくなくて、そう聞き返す。


「別に? すぐるも、かわいそうだと思って」


「……かわいそう?」


私は、眉をよせて首をかしげる。


なに、言ってるの?