いぢわる王子様

私の腰をくすぐってくる律に、私はじゃれる。


ポテトも、油の中でおいしそうな狐色になりつつある、その時だった。


「碧さん」


聞きなれたその声に、私はビクッと体を縮める。


「清子さん……」


振り向くと、屋台の裏に清子さんが立っていた。


すごく、険しい表情で。


「なに?」


私は、強気でそう聞き返した。


すぐるの、『契約違反のキスマークが3つついたら、罰を行う』というあの言葉をしっかりと覚えていたから。