いぢわる王子様

そんなことを思いながら、ゆっくりと歩いていく。


学校を出てすぐ、細い道を入っていくと生徒たちの姿もほとんどない。


車の通りもすくなくて、落ち葉を踏む足音は、私たちだけのもの。


「あの……」


沈黙が苦しくて、私の方から声をかけた。


「うん?」


「なんで、あのタイミングで声をかけてきたんですか?」


「あのタイミングって?」


「……だから……あの……」


すぐるが、私を置いて帰ってしまった、あのタイミング。