いぢわる王子様

きっと、私の知らないすぐるをたくさん知ってるハズだ。


幼い頃のすぐるとか、小さな癖とか。きっと数え切れないくらいの、すぐるのいろんな顔を知ってる。


「碧、気にしないほうがいいよ」


律の言葉に、私は愛想笑いを浮かべることしかできなかった。


頭がよくて、すごく美人。


そんな清子さんに、私が勝てるワケがない。


勝負なんて、できっこない。


清子さんのライバルになるなんて、そこまでできた人間じゃない。