いぢわる王子様

私。


つい昨日の私。


窓際の席で、目を細めてまどろんでいる様子が、そのまま切り取られて、今手の中にある。


律が、他の紙も開いて確認を始めた。


嫌な予感が、胸を渦巻く。


友達が自分の陰口を言っている所を偶然聞いてしまったような、気持ち悪さ。


「これ、全部――」


「やめてっ!!」


律の言葉を、私は途中でさえぎった。


聞きたくない。