「あの店で働こうと思ったのは、その父親に会うため?」


「うん。あの店に来るかどうかわからないけど、何か繋がりがあるんじゃないかって気がするの。だから、どんなことでもいいから、何か手掛かりが見つけられたらって・・・・・」


「そっか・・・・・。そういうことなら、俺も協力するよ」


「え?」


ゆずが、驚きに目を見開いた。


「協力って・・・・・」


「何ができるかわからないけど。でも、何か手伝えることがあったら言って。俺でできることなら、何でもするから」


にっこりと微笑んでそう言う要に、ゆずは戸惑ったように首を傾げた。