「ゆず、待って」


店から出てきたのは、サキだった。


要が傍にいるのを見て、ちょっと驚いたようだったが、まっすぐにゆずのところへやってきた。


要が一歩、ゆずの前に出る。


「―――大丈夫です。何もしません」


サキはそう言うと、ゆずの方を見た。


「―――あの子たちがあんたにしたことは、あたしの責任だから―――謝るよ。」


そう言うと、サキはゆずに頭を下げた。


「―――ごめん」


「サキさん・・・・・」