「や、だって、タケさんしょっちゅうキャバクラ行ってるし―――給料ほとんどそれに使ってんじゃないすか?そろそろ彼女作って、結婚でもしたらどうすか」


「バーカ。結婚したら遊べねえだろうが。キャバクラで可愛い女の子と話すのが楽しいんだよ。彼女ってのも縛られるからダメ。俺は自由なのがいいの」


「要は?お前も彼女いないんだっけ」


そのモデルの言葉に、要はちょっと笑った。


「大学卒業するときに別れてからいないっすよ。忙しいし、面倒で・・・・・。キャバクラ、タケさんに誘われて初めて行きましたけど、いいっすよ、楽しくて。いつ行っても盛り上がるし、気軽に話せて」


「へーえ、意外だな。俺もタケさんと行ったことあるけど―――たまにならいいけど、金はかかるしあのテンションについてけないとこあるし」


「親父くせえこと言ってんなよ。今、イイコいんだ。彼女に会うとすげえ元気になる」


そう言って、嬉しそうに笑うタケを、そのモデルは呆れたように眺めていた・・・・・。