「ゆずちゃん。俺、ゆずちゃんを困らせたくはないんだ」


「タケさん・・・・・」


「だけど、ここでまた指名を戻すのは、したくないんだ。今まで指名にこだわったことなんてなかったけど―――。でもゆずちゃんと話してると、すごく癒されるし楽しい。だからこれからもずっとゆずちゃんを指名したいと思ってるよ。だけど、もしゆずちゃんが辛いなら、俺、あの店に行くのは止めようかと―――」


タケのその言葉に、ゆずも、そして要も驚いた。


「そんな!そんなこと言わないで!タケさん!」


「そうだよ。何もそこまでしなくたって―――俺も協力するし、河瀬さんにも言ってゆずちゃんを何とか守れば―――」


「―――言ったな、要」


タケの目が、きらりと光った。