2人の会話は楽しそうで、何となく入りにくい雰囲気の様な気がした。


本当に、自分は帰った方がいいんじゃないかと要が思い始めた時―――


「要さんは、モデル以外のお仕事ってしないんですか?」


と、ゆずが要の方を向いた。


「え―――俺?」


「最近、CMとかにも出てるじゃないですか。タケさんみたいに、俳優さんのお仕事ってしないのかなって」


「そうだよな、要今売れてるし、そろそろそういう話ってあるんじゃねえの?」


と、タケも身を乗り出した。