「―――光さん、いらっしゃいませ」


光の待つテーブルへ行き、ゆずはにっこりと微笑んだ。


その声に、光が顔を上げる。


「―――よ。急に会いたくなって―――驚かせたか?」


「うん、ちょっと。でもうれしい」


光の隣に座り、グラスに氷を入れる。


そんなゆずの様子を光はじっと見つめていたけれど・・・・・


「―――要だったんだな」


光の言葉に、ゆずの体がびくりと震え、グラスを落としそうになる。


「―――え・・・・・?」


目を見開き光を見つめるゆず。


光は、真剣な目でゆずを見ていた。