「おはようございま~す」


店に出勤したゆずを待っていたのは、河瀬だった。


「ああ、来たね。悪いけど、すぐ出て。彼が来てるよ」


「え?彼?」


きょとんとするゆずに、河瀬が声をひそめた。


「―――如月光」


その名前に、ゆずはちょっと目を見開いた。


―――来るなんて、言ってなかったのに・・・・


それでも、急いで着替えるゆず。


光を待たせるわけにはいかない。