ゆずの言葉に、要はちょっと照れたように咳ばらいをした。


「それは・・・・・でも、俺だけじゃないでしょ?タケさんとか・・・・・」


「うん、もちろんタケさんもそうだけど・・・・・でも、要さんといると・・・・なんだろう、すごく幸せな気持ちになるの。だからね、メールのやり取りだけしてると、なんだか余計に会いたくなっちゃって・・・・・でも、それ言っちゃうと困らせちゃうかなって・・・・」


「ゆずちゃん・・・・・」


頬を染め、俯くゆず。


要はそんなゆずの手に、そっと自分の手を重ねた。


ピクリと、ゆずの体が震える。


「―――ゆずちゃん・・・・ゆずって、呼んでもいい・・・・・?」


「・・・・・うん」


「―――俺のことも、要って呼んで」


「え、でも・・・・・」


「要って、呼んで欲しいんだ。ゆずとは―――もっと近くなりたい・・・・・」