「どうって・・・・・」


「あの週刊誌に書いてあったこと―――」


『クールなロッカーを熱くさせたキャバ嬢』


あれは、ゆずのことなのか・・・・・?


「あれは―――たまたまお店の外に出た時、スピードを出した車が通りかかって、それに気付いた光さんがあたしの肩を掴んで避けさせてくれたんです。たぶんその時の写真だと思います。あんな風にぶれてたのも、光さんが咄嗟にあたしを引き寄せたからで―――」


「じゃあ、偶然?」


「うん。まだここに来て2週間もたってないし、光さんみたいなスターがそんなのしょっちゅう来れないですよ。あの時が初めて光さんの接客した時で、まだ2回しかお会いしたことないんですもん」


「なんだ・・・・・」


要は、ほっとして体をソファーに預けた。


その時初めて、要は自分がとても不安だったことに気付いた・・・・・。