――――― キーンコーンカーンコーン 「はぁ…はぁ…はぁ…つか…れた」 「あんた、この短時間で随分老けたわね」 あたしを見て呆れながら言う彼女は、岡本 彩愛。 この毒舌さえなければ 美人で頭よい所謂、完璧人間ってやつなのに。 「うっさいな、アラームが鳴んなかった時計が悪いのよ」 「時計にまで八つ当たりなんて、最悪ね」 「てか、あんた番長に何したの?」 いきなり彩愛が難しそうな顔をして聞いてきた。