哲と目が合って逃げ出した私を追いかけて来てくれたから。 まだ。 まだ、遅くはない? そう思うと涙が、また流れ出した。 勘違いした哲は、何度も何度も溜息を吐いて。 だけど、凄く優しい声で私の名前を呼んでくれたんだ。 不意打ちにしたキスに慌てて。 それが凄く可愛くて。 前よりもっともっと哲を好きになった。 最後は、やっぱり茶化しちゃう私だけどね? 少しずつ、素直になれたらいいなって、思ったんだ。