ガックリした俺は、大人しくその後を着いて行った。
やーっと出来たキスは半年かかったのに。
すげーダサくてマヌケでさ?
次はいつ出来るかもわかんねーのに。
何でこうなるんだよ!
今日は、俺の分身を恨んでやるっ!
「哲ー?」
「はいはーい?」
もはやヤル気0の返事。
「さっきの電話はいいん?」
電話?
あぁ、電話か。
「別に」
「じゃあ、かけ直して?」
「はぁ? だから別にどうでもいいって」
「だから、かけ直して?」
殺気の様なものを感じた俺は、黙って携帯を取り出した。
電源の切れた携帯を見て、俺、焦って電源まで切ってたんだ。って笑えた。

