ただ、飛べてしまっただけ。






時間を見ると0時を回ろうとしていた。



俺は寝癖のついた頭をガリガリ掻きながら食堂に向かった。




その時はまだ、
アイツらが居るなんて
知りもしなくて、

俺が食堂の入り口のドアに
手を伸ばした瞬間。





「―…ちゃんが好きだ」




食堂から聞こえたその言葉に俺は手を止めた。