不良のたまり場



「いっぺん禿げれば?」


彼女だ。
俺が体育館から出た所で
見た彼女である。

それなのに今まで
高鳴っていた鼓動が
静まっていく。

逆行となって見える
彼女の顔はやはり
つんとしていた。


「はーげーろー」