不良のたまり場


「バカらしっ」

俺は立ち上がる。
ところどころ
包帯が巻かれていて
手当てしてあった。

「また会おうね」

彼女は俺の背中に
向かって発した。

その言葉通りになった。
俺は月一に彼女に会いに
空き教室である演習室Bに
行き、ケンカの手当てを
してもらっていた。

「お前ケンカ好きだな」

「好きなわけじゃない」

俺はわきに唾を吐いた。

「トップになりたいんだ」

彼女はその言葉に笑い出す。
俺は彼女の態度に腹が立って
目の前にあったテーブルを蹴り飛ばす。