ハロー。 俺、すぎちゃん。 ぶっちゃけモテます。 イケてるから、マジで。 でもさ、イケメンでも 好きな奴には叶わないんだよ。 さくらは定規を剣のように扱い 俺の顔の横をぶっ刺す。 「また女を泣かせやがったな。 マジで禿げろよ、お前」 最近さくらは様子がおかしい。 やけに感情的になる。 「おちつけよー」 「は?」 彼女は眉をひそめる。 俺を軽蔑する目だ。 しかしその目が俺には 誘っているように思える。