「昨日の深夜の電話でフラレちゃった…」 私は大声を出して泣く。 雨に負けないぐらい。 雨なんかに負けないぐらい。 「良い人だったんだよ! でも私、もう人を信じられない! あの人の事を許せたみたいに 他の人にまで気を許せないよ!」 人を信じるのが怖くなった。 また裏切られちゃうんじゃないかって。 またこんなつらい思いをしなきゃいけないなんて。 私はどんだけ傷つけばいいんだろう。 人が負った傷は人には見えないんだ…。