まだ起動していない学校。 生徒の笑い声も聞こえない ただ雨が屋根に当たって響く。 私は薄暗い廊下を歩く。 雨よ もっと泣け。 泣くんだ。 全てを浄化してしまうほど。 しかし雨はスッキリしない。 ただの未練がましい涙にしか見えない。 私は…未練なんか持ってないよ…。 途端に彼のことを思い出し 涙が溢れてくる。 私は壁に前のめりでよりかかった。 私は雨じゃない。 雨とは違う。