不良のたまり場



「今日の給食はなーんだ?」


一同、ポカンと口を開ける。
何が言いたいんだ、こいつ?


「ごはんとみそ汁とカニクリームコロッケ!!」

大柄の中学男子が言った。
こいつは確かさっきまで
睡魔に襲われてたやつじゃないか。

彼女は笑う。

「正解!あと牛乳もね」

そう言って彼女は
男子中学生に近づき
ポケットから飴を一つ取り出した。

「ブドウあげる。
ごみは預かるから
今舐めちゃえ」

「あっありがとうございますっ」


「おい勝手な事するな!」

僕は大声で指摘するが
なんだか中学生全員を
敵に回した気分だった。