不良のたまり場



「いらっしゃーい。

あれ禿げてねーのかよー」


放課後、
演習室Bのドアを開くと
彼女はテーブルにマグカップを置いて
何か黒い液体を注いでいた。

そしてぶっきらぼうに
「ん」と差し出す。

俺は戸惑いつつも受け取る。

温かい。
もしやこれは脱毛飲料じゃ…


「コーヒー嫌いか?」

「あ、平気です」


コーヒーだったのか…。
もしかして脱毛剤入りの…。
俺はひと口飲んだ。