イケナイコト

年末年始を実家で過ごすため地元に帰った私におかえりを言ったのは彼だった。

駅に降りた瞬間になる携帯にビックリしたけど彼だとわかると慌てて通話ボタンを押す。

「もしもし?」

「あ、いま地元?」

「うん。着いたばっか」

「めっちゃタイミングいいな♪俺もいま彼女と会って帰ってきたとこ」

うれしそうな声で喋る彼に私はショックをうける。
あのメールはやっぱり冗談だったんだ…
そんな想いがばれないように必死にテンションをあげる

「マジで!?おかえり~☆」

「そっちこそおかえり(笑)」

「で、急に電話なんてどしたん?」

「いや、暇やったら遊んでもらおうかなって思って」

「残念!暇じゃないんだなぁ(笑)」

「やんな~♪まぁ、戻ってきたら遊ぼうや」

「うん、また来年ね」