何回も何回も「帰ろう」を言い続ける俺を、陸久はしかとしだして。 やっと帰る支度をし始めた時には空の端が少しピンク色を帯びていた。 「あ、ちょっと自販寄ってい?」 「おう」 自習スペースを出て階段を下りると、食堂の手前に自動販売機とちょっとした丸テーブルとイスがある。 みんな部活終わりなのか、少し混んでいた。 あ、女バスもいるじゃん。 とか思ったけど特別気にせずに。 迷わずレモンティーのボタンを押すとコトンと紙パックの黄色いそれが落ちてきた。 「お、寛人まだいたんだ」