ある日、一番仲が良い友達に()板原龍大
「お前石井が好きだろ」
そう言われた。
俺はごまかしたが見てると分かるそうな。
ちなみに板原は小学校からの親友だった。
そして彼は


が付く程の変態だった。
俺のエロ知識は完全に板原からの輸入のみであった。
「石井はたぶん、エロいぞー
ああいうぽてっとした唇の女はエロいのは相場だ!」
俺は正直どうでも良かった。
て言うか、
付き合えるなら付き合っても良いスタンスだった。

厨房の俺を殺したい。

一学期の終わり HRで二学期に有る文化祭の
実行委員を決める事になった。
勿論、みんな嫌がる。誰も立候補しない。
先生が「立候補者が出るまで終わらないぞ」とキレ始めた。
俺はひたすら「誰かいませんかー」と言い続ける。
誰も反応が無い。
立候補だけで男三人、女三人の六人集まるんかよ。
俺は板原に助けを求める為チラリと見た。
板原は目を伏せて寝たふりをした。

まぁ、板原はそんな奴なんだ。