あたしは奏の手を握る






もういまさら恥ずかしいとか言ってられない!





怖いのほうが上回ってるんです!







「ん?!」








そう思って最後のチェックで奏の顔を見た瞬間





血の気が引いた、いや血が上ったような気もする






ギュー…







「最初から言ってくれればこうやって“しっかり”つないでいたけど」







悪魔の微笑にあたしの頬は痙攣をおこす……