「9時ごろきたんだよね、10時30分とか遅いと思う」 「ちゃ…、ちょ…な、な、い、いつから」 鏡越しに見えたのはだるそうにドアに寄りかかった奏 携帯をちらりとみて時間を確認している 「んーと…、メイさんと別れたのが45分だから、15分前?」 「じゅ!15分前?!」 あたしちゃんと部屋にいたよ?! 奏が入ってきたら気がつくに決まってる! それでも気づかないあたしって… 「声くらいかけてよ!」