私の涙が溢れ落ちると同時に伸びてきたお母さんの手に抱き締められた
「ごめん…ごめんね、奈緒…」
「うぅ…」
「奈緒がそんな風に思ってるなんて知らなくて…奈緒は私の大事な大事な娘よ…
「おかあさぁん…」
お母さんのきつく抱き締める腕から愛を感じられた気がした
「今日は早く帰ってきてご飯作ってまってるからね!」
「うん!」
久しぶりの家族みんなのご飯だと思うと早く時間が過ぎればいいのにと思った
だけど学校の時間は迫っているわけで…
「それじゃあ行ってきます!!」
「行ってらっしゃい、それと市川くん」
「はい」
「奈緒をよろしくね」
「もちろんです」


