シークレット・ワード



「隠さなくてもいいじゃん?もう全部見たし」


「そういう問題じゃないの!!後ろ向いてて!!」



しぶしぶ後ろを向いた夏樹を見届けなから急いで着替えた



見られてても恥ずかしいものは恥ずかしいんだよ!!



「こっち向いてもいいよ?」


「よし行くか?はい」



そう言って差し出された手



繋いでもいいのだと思うと嬉しくて嬉しくて笑顔がこぼれた




走りぎみでついた家の前



一応チャイムをならしてみる



「はい」


出てきたのはお母さん



「奈緒…」


名前を呼ばれてその次に聞こえたのは頬を叩かれる音