朝 腫れてしまった目とどうにもならない現実に憂鬱になりながらも学校へ 「おはよっ」 振り向かなくてもわかる この声は亜純だ 自分の沈んだ気持ちを悟られたくなくて明るい声で挨拶を返す 「おはよー、亜純」 「…なんかあったでしょ、奈緒」 うっっ 鋭い 亜純に相談はしてたけど いつ告白するとは言ってなかったからな 絶対怒られる 「ななんにもないよ?」