シークレット・ワード

―夏樹目線―


なんで俺はこんなことしてるんだ…



それはクソ担任に雑用を押し付けられたからで


「あっれ〜?夏樹?何やってんの?」


「由芽。見ての通り雑用を。」


「手伝おっか?」


「マジで?頼む!!」



由芽はガキの頃の幼なじみ


由芽のあとをよくついて回ってたっけな…


今じゃその面影なんて全くといっていいほどないな



「あのさ夏樹。ビックリすること言ってもいい?」


「今さらお前の言うことでいちいち驚かねえよ。」


「そう?そっか…あのね、あたし夏樹の事好きだよ?」


「おう…そう…か?」



ん?

今俺の事好きとか聞こえた気がするんだけど!?



「そうだよ?」


そうだよな…


俺は俺しかいないからな…


でもなんで夢が俺を?