私の後ろに立っていたのは同じクラスの
市川夏樹(イチカワナツキ)くん





「市川くんがどうしてここ…」



私が言い終わるか終わらないうちに
市川くんの手が私のほっぺに触れた




「目、腫れてる」



「み、見ないでよ!てか、なんで市川くんがここにいるの?」



そんな私をお構いなしに市川くんは会話を進める




「なんで泣いてたの?」




「市川くんには関係ない」



そう言って市川くんの手を振り払って私は走り出した