シークレット・ワード



「…ま、とりあえず部屋行くか。何階?」


「あ、うん。えっと2階だよ。鞠っていう部屋だって。」


「じゃ、行くか。」


「うん。」



き、気まずいよ…

夏樹、なんにも喋らないし…



「着いた。」


襖を開けて入ると、ちょう和風の部屋



「きれい…」


「だな。」



2階だからそんなに高くないんだけど、窓から見る景色はとっても綺麗だった



「浴衣あるからそれに着替えようぜ。」


「え、うんそうだ…ね!?」


「ん、どうかした?」



や、どうかしたって聞かれても…


ここで着替えるの?


「ねぇ夏樹…ってわぁ!!」


なんで服脱いでるの!?



「何、奈緒?顔赤いよ?」


「あ、赤く…ない…も…ん。」



なんか夏樹余裕だな


私はいっぱいいっぱいなのにさ