シークレット・ワード



「私、亜純とおんなじ部屋だよね?」


「は?何言ってんの、奈緒。あたしはミツと同じ部屋だから。あんたは市川と同じ部屋よ。」



えぇぇぇぇー!!!



ビックリしすぎて声も出ないよ………



「え…。俺、聞いてないんだけど。」


「だって言ってないし。」



夏樹も知らなかったじゃん!




「奈緒が居たらミツとイチャイチャ出来ないじゃない。」


「そうかもしれないけどさ…。」


「別に恋人同士なんだからいいじゃない。」


「そうかもしれないけどさ…。」



だって夏樹と二人だよ!?

絶対ドキドキするじゃん!!

夜寝れない……



「夏樹はそれでもいいの?」

「ん?別に構わないけど。」


え!?いいの?


「じゃ、決まり。はい、鍵。食事の時間になったら迎えに行くから。」


そう言い終わらないうちに、亜純と青木くんはスタスタ歩いて行ってしまった


ど、どうしよう………