シークレット・ワード



「奈緒、起きろ!着いた。」

「ん、おはよ。」


夏樹よりぐっすり眠ってしまった…


「旅館に荷物おいてから、どっかブラブラするって。」


「分かった。」


とりあえずフロントに荷物を預けて、どっか行くことになったらしい…


「どこ行く?」


「せっかく京都来たんだから、抹茶パフェ食べる!!」


実は旅行先は京都

学生だしそんなお金ないから、近場にしようって事になった


「パフェって…。」


「亜純は食べたくないの?」

「………。」


「やった!!パフェ!!」


「お、おい!走ると転ぶ…ぞって…遅かった。」


「なっちゃん元気だね。」


「いったーい…。」



段差につまずいて転んだ…


「だから走ると転ぶって言っただろ。」


嘘つき!

夏樹がそう言ったときにはもう転んでたもん!!