シークレット・ワード



カチャ…


カチャ…


カチャ…


教室には、ホッチキスでプリントを綴じる音が響く



カチャ…


カチャ…


「…奈緒。」


「………。」



夏樹と話さないといけないってことは、分かってるはずなのに…

いざとなると声が出ない


「ごめん、奈緒。俺、油断した。ほっとけばそのうちなんとかなるって思ってたんだけど…」


「……。」


「ほんとごめん。」


「もう…もう二度とあんな事ない?」


「あぁ、約束する。」


「じゃあ、許す。」



許すって言っても夏樹が悪いわけじゃないんだけど…